Smoking Chaga - AlaskaChaga

チャーガを吸う

薬用キノコや代替医療について詳しい方であれば、おそらくチャーガの名前を聞いたことがあるかもしれません。ユーラシア大陸や北米の最北端原産で、シベリアやアラスカの人達の間で何世代にもわたって民間療法として使用されてきたチャーガは、免疫力の向上、がんの撃退、老化防止などの効果があることで知られています。一般的にはお茶として摂取されますが、チンキやその他の用途でも使われます。しかし、使う人達の中には、次のようなことを疑問に思う人もいます。チャーガをタバコのように吸うことはできるのでしょうか。

答えからいうと、チャーガを吸うことはできません。昔にチャーガを吸った人がいた実例はありますが、そのことによる栄養面での効果はほとんどありません。チャーガを吸うべきではない理由を見ていきましょう。

チャーガを吸う

特定の成分を吸う主な目的は、その効果をより早く感じることです。例えば、タバコや葉巻を吸うことは、ニコチンを体内に取り込むのに効果的です。しかし、これは多幸感や幻覚作用のある成分にのみ効果があるのであり、チャーガにはこれらの成分は含まれていません。チャーガは純粋に健康を増進させる薬用キノコであり、幻覚や他の薬物のような効果を引き起こすことはありません。

ある種の人達や文化でチャーガが吸われてきたのは事実ですが、通常が宗教的な儀式のためであり、個人によるものではありません。例えば、チャーガを始めて使用した民族の一つとして記録が残っている西シベリアのハンティ族は、チャーガを吸うことで肺の健康状態を改善できると信じていました。この証拠はありませんが、浄化の儀式の一環として吸っていました。

同様に、北日本の先住民族であるアイヌ人は、宗教的な儀式の一環としてチャーガを吸うことで知られていました。チャーガを吸ったところで、食べたり、お茶にして飲んで得られる効果を同じように得られるかは不明であり、実際には効果はないとされていますが、アイヌの文化では、チャーガを吸うことは単なる楽しみの域を超えた役割がありました。

他の文化では、チャーガをセージと同じように燃やして、夜に悪霊、蚊やほかの虫を追い払うと考えられていたと言われています。カナダとアメリカの先住民族であるクリー人は、
かがり火をつけるのにチャーガを燃やしていました。

チャーガを吸う際の大きな問題点の一つは、非常に不快な臭いがすることです。チャーガの土のような風味は使用者の多くに好まれていますが、土を燃やすような臭いは非常に不快なものです。チャーガを吸っても良い臭いがしないので、何も楽しいと感じることはないでしょう。チャーガの焦げ臭さは、火を熾す火口に例えられることもあります。

チャーガを吸う際のもう一つの大きな問題点は、燃やすことでチャーガに含まれる栄養素を摂れなくなるだけでなく、それ自体が損なわれてしまうことです。チャーガは生でも食べられますが、キチン質の内部にある多くの栄養素を十分に引き出すには茹でる必要があります。チャーガを燃やすと、栄養素を引き出せないどころか、発火することで破壊されてしまいます。

現実的には、チャーガはお茶にして飲むのが一番です。儀式としてチャーガを吸う先住民族がいたとはいえ、彼らも儀式以外ではお茶にして飲みます。チャーガを吸うことで得られる効果(または得られないという事実)に関する医学的研究は行われていないため、吸っても何の効果もないとは言い切れませんが、効果を示唆する個人的な経験に基づく事例もほとんどありません。

これに加えて、チャーガに限らず、何にしても喫煙することは健康面で大きなリスクがあることを覚えておきましょう。チャーガを吸うことに関して科学に基づく具体的な情報がないことを考えると、吸うことによる健康面での危険性が分かっていなくても、効果が分からないことにはリスクをとらない方が良いでしょう。

まとめ

チャーガの使用者の中に、チャーガを吸ってみたい人がいるのは理解できますが、吸うだけの価値がある理由はほとんどありません。お茶にしたり、他の方法で摂取するのに比べて、それ以上の効果を示唆するものは何もありませんし、実際には全くないか、体を害するかだけです。

明らかなのは、チャーガを吸うことは非常に効率の悪い摂取の仕方であり、キノコがもったいないということです。チャーガの優れている点は、お茶、チンキ、マフィン、スムージー、様々な食べ物に使えることです。少なくとも、現時点では、チャーガを吸うことは絶対にやめておいた方が良いです。

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