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5月 20, 2019

近年、チャーガと呼ばれる無名のキノコが、その豊富な効果から世界的に人気を博しています。昔から世界の最北端の地域で収穫され、アラスカやシベリアの人々に民間療法として使用されてきたチャーガは、抗がん作用、老化を遅らせたり、免疫力を高めたりする効果などで知られています。

チャーガが科学者の間で注目されるようになったのはつい最近のことですが、アジアや北米では昔から伝統的なヒーリングハーブとして使用されてきました。特に、チャーガは伝統的な漢方薬の中では、その幅広い用途から「ハーブの王様」と呼ばれています。中国文化におけるチャーガの役割について見ていきましょう。

チャーガと漢方

西洋とは対照的に、中国ではキノコを薬用として使用する長い伝統があります。中国の薬用キノコの中で最も有名なものは冬虫夏草で、中国の山に生息する毛虫の体に生えている茎のような菌類です。チャーガを民間療法として使い始めたのはシベリアの先住民ですが、貿易や口コミの影響で、紀元前1000年までには中国をはじめとする東アジアの人々がこのキノコを取り入れたと言われています。

チャーガが中国文化に入った経緯はほとんど分かっていませんが、紀元前1000年までには、すでに漢方の伝統において神聖な地位を得ていたことが知られています。中国の伝統的な民間伝承では、チャーガは、体の気、または生命エネルギーのバランスをとり、より大きな全体的な健康につながると考えられていました。紀元後200年から250年の間に編纂された農業と園芸のマニュアルである『神農本草経』で、チャーガが最初に「ハーブの王様」と称されました。

チャーガは、その後も数世紀にわたりユーラシア大陸を中心に広まっていき、狩猟や採集、商人たちは、長旅に伴う体力維持にチャーガを使用していました。日本の最北端に位置する北海道のアイヌの人々は、漢方薬に触発されてチャーガティーを飲み始めました。中世には評判が東欧にも伝わり、今日のロシアの前身であるキエフ・ロシアでは急速に普及しました。

チンギス・ハーンとモンゴル帝国による侵略によって、チャーガがさらに普及しました。モンゴル帝国の征服は、それまでにない形でアジアとヨーロッパを結び、漢方の秘密もこの文化交流の一部となりました。チャーガの奇跡のような効能は、バルト海をはじめとするユーラシア大陸にまで広まっていきました。

シベリアのチャーガの埋蔵量が世界最大であることから、歴史的にロシアがチャーガの研究と普及を牽引してきました。しかし、チャーガは20世紀になるまで漢方薬の主要な薬草でした。共産主義の中華人民共和国が誕生し、中国文化が激変したことからチャーガは不人気となりました。

近年、中国では漢方古来の薬用秘伝が復活しており、その中でも特にチャーガが注目されています。中国人の豊かさの増加に伴い、新しい生活様式への関心が生まれ、西洋に
おけるチャーガへの関心が中国でも高まっています。健康補助食品への関心もあり、中国人のチャーガに対する関心がさらに増しています。

現在、中国をはじめとする東アジアの国々では、チャーガは炎症や病気、がんの治療薬としてよく使われています。がん研究者の間では、チャーガを摂取している地域のがん罹患率が世界の平均よりもかなり低いことがわかっており、これはチャーガに含まれる抗酸化物質の抗がん作用に起因していると考えられています。チャーガが中国と西洋の両方で人気を呼び続けることは明らかで、その理由はチャーガの持つ効果の豊富さに匹敵する食べ物がないからです。

まとめ

様々な国の人が受け継ぐ医学の伝統におけるチャーガの長い歴史が、スーパーフードとしての価値を物語っています。特に、中国人は、チャーガの重要性をいち早く認識していました。古代中国の医学では、チャーガは体のエネルギーバランスを整え、病気を防ぐために不可欠なものと考えられていましたが、これは現代の科学者がチャーガの不思議を
理解しようと努め続けているのと同じです。

チャーガの薬効に関心がある方は、漢方に使われてきた長い歴史を知ると、納得するでしょう。冬虫夏草や他のキノコと同じく、中国人はキノコの栄養素を分類するうえで長期にわたって世界を牽引してきました。病気の予防、感染症の治療、がんとの闘病、炎症の抑制、消化器系の健康改善など、様々な目的があるでしょうが、チャーガはより健康的で充実した生活を送れる支えとなります。不健康で座りっぱなしの生活様式が進む慌ただしい世の中では、古代中国医学のちょっとした知恵がバランスの回復に大いに役立ちます。


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